ベアファイバコネクタの概要
・従来とは異なり、ガラスファイバ本来の性質を生かす発想から生まれた、コネクタです。石英系光ファイバの端面はクリーブし壁開面にし、ファイバをたわませて接続します。ファイバのたわみが接続を確実にします。この技術は以前から知られていましたが、0.2dB以下というような厳しい接続損失ロスを要求しない各家庭にファイバを引き込む時代(FTTH)になったからこそ実用化が可能になったと言えます。
- 無研磨・無接着・工具要らずの 現場組立・簡単接続が可能です。
- FTTH工事で、光ファイバーの欠損箇所・ペンディングロス・多チャンネル時の導通確認に。
- 撤去工事及びトラブル時の切り分け等に便利です。
- パッシブ・アクティブ光デバイスの検査工数低減に役立ちます。
- 通常のSCとアダプタ( JJ )で接続できます。
特 徴
- 接着・研磨・機械等が、要りません。簡単な工具だけで、接続が出来ます。
- 市販のSC・FCアダプタを使って、SC、FCコネクタとの接続が出来ます。
- マッチングジェル(屈折率整合剤)を使えば、研磨したコネクタと遜色ない光学特性が得られます。
詳細資料
詳細は以下のPDFファイルをご覧ください。
≪Q&A≫
Q1.)接続のメカニズムはどうなってますか?
A1.)コネクタに挿入されたファイバは、コネクタ先端から0.5mm突き出し、その後方を機械的に固定しますので、コネクタ内部に設けられた空洞でたわみ、その戻る力で接続します。
Q2.)相手コネクタにキズがつきませんか?
A2.)一般のコネクタ程勘合時に力がかかりません(約30g)ので、全くキズは付きません。
Q3.)勘合力が弱くて、接続が不安定ではないですか?
A3.)ベアファイバコネクタ同志を接続しクランプで固定した状態で、「JIS C 5961 振動試験」で問題ありませんでした。
Q4.)融着用のファイバーカッターを使用するのは何故ですか?
A4.)光接続においてファイバ切断面が平面もしくは、光が通るコア先端が突き出ていなくては状態の良い光接続ができません。
そこでこのカッターを使用すれば、作業者の熟練に関係なく、切断面が安定した平面にカットできるからです。
Q5.)コネクタ同志つなぐ時、他に注意する事は無いですか?
A5.)フェルール端面をアルコールを染み込ませたベンコットで叩く様に清掃し、アダプタ(JJ)にゆっくり差し込んでください